2022年5月19日木曜日

井上治男「じゃがいもの花稚子(おさなご)のかんざしに」(第5回「きすげ句会」)・・


 本日、5月19日(木)は、第5回「きすげ句会」、於:府中市生涯学習センターだった。兼題は「鮎」+雑詠2句の合計3句の持ち寄り句会、欠席投句2名だった。以下に一人一句を挙げておこう。


    清流に見立てし皿に鮎の菓子      山川桂子

    石苔の味知り初めし稚鮎かな      清水正之

    苔の花煉瓦通りの目地埋む      壬生みつ子

    茄子苗に夢のせるなり土押して     寺地千穂

    夏来たる光あつめて地下壕へ      井上芳子

    果てしなく平安の調べ藤棚に     大庭久美子

    鮎跳ねて真珠の如く光る原       杦森松一

    ヒマラヤ杉の垂直見上ぐ近未来    久保田和代

    鮎上る飛沫の中へ一直線        井上治男

    背ヒレ立て光るや鮎の滝に撥ね     濱 筆治

    みどり濃しかげろうの日も薔薇の日も  大井恒行


 次回は、6月9日(木)午後1時半~4時半。会場は、府中市中央文化センターに変更です。兼題「短夜」、当季雑詠2句の計3句出し。



       撮影・鈴木純一「芍薬の雨のたのしみ後にする」↑

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