本日、5月26日(木)午後2時から、府中市生涯学習センター春季講座「現代俳句」第4回、緑風が吹く気持ちの良い日だった。雑詠2句。少しの空き時間は、俳句の歴史のうち、戦後俳句の出発からを少し話した。句については、愚生は生徒に追い抜かれては歩いている感じ。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
「ただいまー」と立ちこぐ背なに若葉風 高野芳一
群雀おしゃべり止まず日永し 壬生みつ子
はじき豆土塊(つちくれ)割ってひょいと出る 井上治男
世はきしみレクイエム聴く五月闇 中田啓子
やご二匹右往左往で暮れにけり 寺地千穂
美(ちゅ)ら海や不戦を誓うわだつみに 清水正之
月かくれなほ芳しや梔(くちなし)のはな 濱 筆治
初夏の葉擦れやさしい子守歌 久保田和代
ごっつんと朝のあいさつ蟻の列 井上芳子
青楓山門の朱のうごめきぬ 山川桂子
石蕗を庭へと移し墓じまい 泰地美智子
夏蝶や呪文のような声を聞き 大井恒行
次回、6月16日(木)は、春季講座最終回、府中市美術館、府中市生涯学習センターの近辺を散策したのちの、嘱目吟2句が宿題である。
撮影・中西ひろ美「心身によろしかるらん樟の花」↑
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