野々村仁清(ののむら・にんせい)、尾形乾山(おがた・けんざん)ともに江戸期の陶工。乾山は尾形光琳の弟で、画業は当然として、仁清に陶法を学んだという。京焼の上絵装飾を大成させたのが仁清ということになってるが、生没年ともに不詳。いわゆる仁清焼。
ともあれ愚生は全くの不安内なのだが、乾山の百人一首の色絵の皿、和歌の龍田川文の鉢などには興趣をそそられた。
「風雅のうつわ」と題されてはいたが、いかんせん風雅をめでる心映えにいまいち乏しい愚生にはもったいなかったかも知れない。
とはいえ、出光美術館の窓から見下ろす皇居の景色の美しさには見惚れた。
一方、パナソニック汐留ミュージアムはイタリアの画家「ジョルジョ・デ・キリコ」。副題は「ピカソが畏れた。ダリが憧れた」。こちらはシュルレアリスム絵画に影響を与えたというだけあって、幻想的な面白さがあった。このミュージアムの隣にあるのが旧新橋停車場・鉄道歴史展示室で、入場料無料ながら鉄道にまつわるあれこれは、鉄男、鉄子でなくても見て楽しめる。
冬空をいま青く塗る画家羨(とも)し 中村草田男
冬に飽き画廊土色の裸婦ばかり 澁谷 道
ボナールの海男はいつも毛糸着て 坂口漄子
府中市内の公園にて↑
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