2014年12月26日金曜日
川本浩美「いつかどこかの避難所のさむき床のうへに天皇の手を握りてわれは」・・・
題に挙げた歌は「月鞠(げっきゅう)」第15号の巻頭書評で辰巳泰子が取り上げていた歌の中の一首だ。
愚生は歌人・川本浩美を知らない。でも、辰巳泰子が川本浩美歌集『起伏と遠景』(青磁社)の書評のために引用した歌は、いずれも胸を打った。遺歌集らしい。阪神淡路大震災に遭遇した折の歌もある。
竜の屍(し)のごとく地上に倒れゐる高速道路を朝日は照らす 浩美
東日本大震災では次のように詠んでいる。
その父親「生きててけろ」と言へりけり字幕には「生きていてくれ」
「月鞠」は、「豈」と同じく不定期の年2回刊予定である。しかし、「豈」は同人誌だが、「月鞠」は主宰誌。当然ながら主宰誌の方が筋の通り方がすっきりしているようだ。
その編集後記にはこう記されていた。
立ち方は、一つです。
照る日も陰る日も、互いに支え合うと決めてあるのだから、照るも陰るも、関係ありません。照る日も、陰る日も、堂々とまいりましょう。(編集発行人)
・閑話休題・・・
私ごとながら、昨日から、山の神がインフルエンザで寝込んでしまった。
まあ、薬がよくきいて回復基調ではあるが、従来にも増して主夫業に専心することと相成らざるを得ず、自らも大事をとって、当面する忘年会などすべてパスすることにした(御免!)。
マンリョウ↑
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