「今月のハイライト」(俳句四季8月号)に発行人・筑紫磐井は以下のように記している
以下、「俳句四季」掲載句より・・
阿部定に時雨花やぐ昭和かな 筑紫磐井
わが句あり秋の素足に似てはづかし 池田澄子
ヒロシマ・ナガサキ・フクシマ・列島されど愛国 大井恒行
たんぽぽが死にたいと云う夕暮れだ 大本義幸
落花生投げつけられる司会かな 岡村知昭
石抛る石は吾なり天の川 恩田侑布子
体内模型のビル街吹きさらし 川名つぎお
初景色廃墟廃屋廃炉塵 北川美美
唐門前修羅お脇ゆくごんぎつね 救仁郷由美子
打水のそこより竜の背骨かな 五島髙資
羊が大きな夕焼のモロッコ 小湊こぎく
寸鐵も帯びず真夏の花ならば 小山森生
唐橋の雨あがりけり夏燕 堺谷真人
いまいちど
なんぢやもんぢやの
奇をめぐる 酒巻英一郎
蜥蜴の尾濡れた真昼が残される 杉本青三郎
「母さん」と我を呼ぶなり蛇の衣 関 悦史
古すだれ荷風の女ゐるやうな 妹尾 健
実南天みちかけみるみるゆうらしあ 高橋比呂子
ざの ざこ の ぶんがく なのだ それで いい のだ 高山れおな
あの世とは爽籟のなか鳥が鳴く 秦 夕美
十六夜の影歩き出す宇治拾遺 羽村美和子
肉球に踏まれし領土の踏青や 早瀬恵子
空爆の昔や今や柘榴喰ぶ 福田葉子
大寒や明菜のこゑを耳の底 藤原龍一郎
ものおもうネコとならぼう秋の暮 堀本 吟
しおり紐はさみ夜長をとじにけり 亘 余世夫
モミジアオイ↑
0 件のコメント:
コメントを投稿