本日、4月21日は、府中市生涯学習センター春季講座「現代俳句」の第2回目だった。前回に出した兼題「蝶」と「春日傘」で各人に2句持ち寄ってもらった。
講議編で現代俳人一人を紹介しているのだが(時間が余り割けないので、レジメとして渡し、自宅で読んでいただいて可という具合)。今回は高屋窓秋にしたので、現代俳句鑑賞事典(東京堂出版)の高屋窓秋のページと「俳句」4月号の角谷昌子連載の「俳句の水脈・血脈」の第11回「高屋窓秋」の全ページをコピーして参考資料とした(愚生へのインタビュー記事も含まれていたので)。皆さん、初心者と言われて受講されていますが、句を拝見するとなかなかどうして・・・。愚生の若き日の入門時より、はるかにキチンと書かれている。ともあれ、以下に一人一句を紹介しておきたい。
因みに次回、5月12日(木)の兼題は、無季の句(自由律可)と夏の季語で一句、合計2句の持ち寄りである。
蝶々よ呂宋(ルソン)から運べ父の魂(たま) 清水正之
和菓子屋をのぞく二本の春日傘 高野芳一
羽搏つ影水面に映し蝶渡る 中田啓子
キャベツ畑に湧き立つやうな紋白蝶 久保田和代
初蝶やふわりと舞いて追いかけて 井上芳子
春日傘胸に抱く子にさしかける 壬生みつ子
舞い出でてひらり双蝶風に舞う 井上治男
美仏へとはやる頭上に蝶の道 山川桂子
雨上る木立の中を紋黄蝶 寺地千穂
髪にリボン飛び回りし子夏の蝶 泰地美智子
故郷の蝶舞う姿野良仕事 杦森松一
木々匂う日陰の蝶を追いしとき 大井恒行
撮影・鈴木純一「たけのこが土をつけてる誇らしげ」↑
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