2022年4月16日土曜日

救仁郷由美子「厠から育む月日(げつじつ)如月仏の縁」(「安井浩司へ 俳句無の時々」)・・


             2018年6月6日 右端 安井浩司↑           

  救仁郷由美子から、安井浩司死去の直前、エッセイの原稿をブログに載せてくれるか、という声掛けがあり、あろうことか、ほぼ同時に、安井浩司の訃報がもたらされた。安井浩司『自選句抄 友へ』の救仁郷由美子によるエッセイの連載は、とびとびながら、残る3句となっていたが、自身、文章は、もう無理みたい、書けない・・・。俳句なら、少しは書けそう、と言ってきたので、『自選句抄 友へ』の代替えということにもならないが、句ができたら、その都度公開することにした。諸兄姉、お許しあれ。


       安井浩司へ 俳句無の時々   

          (1)水仙


   厠から育む月日(げつじつ)如月仏の縁      由美子

   水仙と三度(みたび)別れの媼おり

   侵入者夜音(やおん)立て来るやって来る  



     撮影・鈴木純一「籠の鳥せめて召しやんせ花ふぶき」↑

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