本日は、第10回「きすげ句会」(於:府中市生涯学習センター)だった。久々の澄みわたる秋空だった。兼題は「紅葉」+雑詠2句。以下に一人一句を紹介しておきたい。
おんぶバッタ這い這い乳子(ちゝご)追われけり 濱 筆治
届くなら今宵まくらに秋の雲 高野芳一
菊香る寄書廻し通夜の席 杦森松一
現し世のうらもおもても知るもみじ 清水正之
眠る吾子結んで開いてもみじの手 井上芳子
秋の風今日を限りに職を辞す 井上治男
対岸のの多摩の横山薄紅葉 壬生みつ子
現実逃避シネマのはしご秋深む 久保田和代
天の怒り降り注ぐまっすぐな糸 大庭久美子
白萩のしだる小径帰り来ぬ 山川桂子
小庭にも嵐来たらし草紅葉 寺地千穂
秋の真夜マネキンは眠らずに私語 大井恒行
愚性だけが、他の人と重なることなく選んだ句は以下の句である。
錆び鮎とうるかを愛でて秋旨し 清水正之
次回は、11月24日(木)、兼題は「大根」+雑詠2句。 句会後に、初めての懇親会が予定されている。
目夢野うのき「水引草逢いたいといふとゆれる」↑
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