2017年10月22日日曜日

武藤幹「ゑのころをセンターラインの田舎道」(「第172回遊句会」)・・

 

         石飛公也「長屋門」(府中郷土の森)、写真・武藤幹↑

 先日、10月19日(木)は第172回遊句会(於・八重洲地下街 たい乃屋)だったが、愚生は、一年前からの先約で「吟遊」20周年レユニオンに出掛けた。従って、今回は欠席投句。いつも、句会報にまとめて送って下さっている山田浩明氏が、そのコメントに「本日は選挙投票日。あいにくの天気ですが、もうお済ませですか?私は期日前投票の常習者で、本日はユトリ(?)で句報の発送をしています。それにしても、落選する立候補者の気持ちを句会の度に味わう私・・・猫じゃらしと遊んで、癒やしてもらいたい気分です」としたためられていた。
 因みに上掲の絵画は、過日開催された展覧会(於、国分寺・本多公民館)の石飛公也氏の水彩画。
 以下に句会の一人一句を高点句順に(最高点句はブログタイトル)・・・、

  甦る三波春夫の体育の日           植松隆一郎
  体育の日父子は右投げ左打ち         たなべきよみ
  風の歌ゆらり指揮するゑのこ草        橋本 明
  秋の蚊が済まなさそうに飛んでいる      村上直樹
  彷彿(ほうふつ)す一九六四(いちきゅうろくよん)体育の日 川島紘一
  腑に落ちぬ世を撫(な)でているねこじゃらし 春風亭昇吉
  鍛えたい心があるの体育の日         原島なほみ
  体育の日やグローブを嗅いでみる       武藤 幹
  平日も体育日(たいいくび)も休み毎日が   天畠良光
  秋の蚊の哀れ装い刺しに寄る         山田浩明
  秋の蚊の羽音の弱さにだまされて       石飛公也
  老いてなほ秋の蚊叩き「いのち惜し」     渡辺 保

以下は欠席投句より、

  通販器体育の日の置き土産          林 桂子
  夕刊といっしょに居間へ秋の蚊が       加藤智也
  残る蚊の額(ぬか)に止まりて打たれたり   大井恒行
  



 
                    

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