2017年10月20日金曜日

夏石番矢「未来より滝を吹き割る風来たる」(「吟遊」20周年記念レユニオンより)・・


           左・梅若猶彦+右・夏石番矢↑
   
 昨夜は、「吟遊」創刊20周年記念レユニオンが、東京神田・学士会館で行われた。前半は梅若猶彦(能楽師)と夏石番矢の対談「伝統と現代と世界」、対話は、世阿弥以来の伝統、前衛の在り様ように及んだが、その途中に梅若猶彦が、説明するよりも実際に謡ってみせた方が理解しやすいと思ったのだろう。番矢「未来より滝を吹き割る風来る」の句を即興で謡い、その吟じ方のバリエーションの多彩な迫力に聴衆のみならず、夏石番矢自身も驚き感動した(その時に番矢が数えたのは6通り)。対談が終わって、芳賀徹は、夏石番矢の句が一段と良くみえる、と挨拶まじりに語った。
 また、別に会場近くの東京堂書店6階ホールでは、「吟遊同人自筆50句選展」が開催されており(10月17日~22日、午前11時~午後6時・最終日は午後5時まで)、愚生は『吟遊」レユニオンに行く直前に行ったので、ゆっくり見るというわけにはいかなかったが、出品者の色紙の多くに赤丸シールが貼ってあって売れ行きも好調のようだった。
 以下に、「吟遊」同人の色紙出品者リストを案内チラシから挙げておこう。




 夏石番矢・鎌倉佐弓・麻田有代・阿部吉友・川口信行・木村聡雄・金城けい・白石司子・新藤麦飲・鈴木伸一・たかはししずみ・たかはしゆめ・竹凡・渚みどり子・長谷川破笑・長谷川裕・福岡日向子・吉田嘉彦・松本恭子・吉田艸民

案内チラシに記されていた句は、

  緑蔭に男は優しき潜水艦    番矢
  水仙をとりまく青は歌ういろ  佐弓 



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