「豆句集 みつまめ」(通巻6号・みつまめ工房)、文庫本サイズ、しかも12ページの薄さ。かわいい句集で、オジサンの愚生としては、可愛い子を見るとほっておけないタチだから、というわけで各人一句を紹介しておこう。
立夏号とあるところをみると季刊なのであろう。
信号を待つ月曜日燕来る 梅津志保
野晒の国やいつしか船も背も 井上雪子
花冷えの非常階段からふたり 吉野裕之
そういえば、過日、吉野裕之は歌集『砂丘の魚』(沖積舎)を上梓していた。
屋上に集まっているこどもらは風の組織を見ているらしい 裕之
鹿に会い戻ってきたる妻の顔О氏と同じ疲れありたり
初めて知ったことだが、吉野裕之の妻は髙橋みずほらしい。 その高橋みずほにも過日、歌集『ゆめの種』(沖積舎)を恵まれていた。
冠毛にゆめの種をはこばせてこの道は夕暮れとなる みずほ
来る年のひめくりにある誕生日白山茶花の下の吉日
ワルナスビとテントウムシ↑
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