2015年5月28日木曜日

「豆句集 みつまめ」(2015年立夏号)・・・



「豆句集 みつまめ」(通巻6号・みつまめ工房)、文庫本サイズ、しかも12ページの薄さ。かわいい句集で、オジサンの愚生としては、可愛い子を見るとほっておけないタチだから、というわけで各人一句を紹介しておこう。
立夏号とあるところをみると季刊なのであろう。

     信号を待つ月曜日燕来る        梅津志保
     野晒の国やいつしか船も背も      井上雪子
     花冷えの非常階段からふたり      吉野裕之

そういえば、過日、吉野裕之は歌集『砂丘の魚』(沖積舎)を上梓していた。

   屋上に集まっているこどもらは風の組織を見ているらしい    裕之
   鹿に会い戻ってきたる妻の顔О氏と同じ疲れありたり
  
初めて知ったことだが、吉野裕之の妻は髙橋みずほらしい。 その高橋みずほにも過日、歌集『ゆめの種』(沖積舎)を恵まれていた。

   冠毛にゆめの種をはこばせてこの道は夕暮れとなる      みずほ
   来る年のひめくりにある誕生日白山茶花の下の吉日



                   ワルナスビとテントウムシ↑

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