2014年3月30日日曜日

堺谷真人「氾濫を事とするなり遠桜」・・・



昨日は2ヶ月、奇数月に一度の「豈」の句会だった。
現代俳句協会の総会と重なったが、句会は少人数ながら滞りなく終えて、堺谷真人と現代俳句協会の懇親会に駆けつけた。
宇多喜代子の現代俳句大賞のお祝いを言いに出掛けたのだが(宇多の姉御は、愚生を他の人に紹介する時は、いつも「この子はねえ・・」というのである。かつて坪内稔典の「現代俳句」の頃からの長ーィお付き合いだから、いつも懐かしい感じがする・・・)。
久しぶりに文學の森・副編集長の松本佳子にもあった(愚生が昨年,社を辞めて以来かな?・・)。

話をもとにもどして、上掲の堺谷の句は、当日句会のとりあえず,最高点を獲得したした句である。再度掲載するとともに、出席各人の一句を挙げておこう。

    氾濫を事とするなり遠桜        堺谷真人
    目貼剥ぐように海猫が聞こえる    小湊こぎく
    行間が総立ちとなる落椿        杉本青三郎
    
    つつやみの
    つゆさやぐかに
    ねりゆかば                酒巻英一郎

    落椿きのうが空に貼りついて      羽村美和子
    桜まじ三角帽子のぐりとぐら       早瀬恵子
    雛あそび宇宙取り込み〇(ぜろ)の域  岩波光大
    つちふる曙堕ちる冬衛の一脚よ    大井恒行

閑話休題・・
 先般のこのブログで書いた首くくり栲象(たくぞう)と愚生の偶然の出会いがYouTubeで「密着24時・首吊り芸術家」のタイトルでアップされているので、興味のある方はどうぞ!


この映像のなかにセピア色の写真が出てくるが(よく持っていたな~)、左端が愚生で、首くくり(当時・古沢栲)、 故・風倉匠、そして鈴木一民(書肆山田・社主)である。井の頭公園の座敷を借りて句会をやったときのものだ。
                ハナニラ↓

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