2021年12月9日木曜日

井上治男「落葉踏み若きランナー駆け抜けり」(府中市生涯学習センター秋季講座「現代俳句」第5回・最終回)・・



     




   

                    
                  
          


 今日は、府中市生涯学習センター秋季講座「現代俳句」第5回(最終回)だった。愚生の受け持ちも3期目だったので、常連の方々もあり、講座に入る前に、希望する有志の方々には、近くの府中の森公園・美術館を散策していただいて句を出す、いわゆる吟行句会で締めくくった。皆さん、句を野外で作るのは初めてで、それなりに楽しんでいただいたようである。色々意見を纏めて下さる方もあり、来年には、時期を相談して、句会を立ち上げたい・・・との要望があった。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。


    しじみ蝶赤きつつじの返り咲き     壬生みつ子

    聖夜には星飾るらむ少年像        山川桂子

    冬紅葉舞う青空にテニス音(おん)    濱 筆治

    冬空に手を拡げたるけやきかな      清水正之

    雨上がる枯葉ふみしめ冬うらら      井上芳子

    吟行は三々五々に冬うらら        井上治男

    冬日向ロマン聞きたし桐古木      久保田和代

    縁側で天気がいいね父の面影      大庭久美子

    冬木立ボール音(ね)響き苔光る     杦森松一

    開戦日翌日黄落の美術館         大井恒行



        芽夢野うのき「冬が泣く雲の信実渦を巻く」↑

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