「トイ」NO.6(トイ編集室)、「あとがき」に
近く、池田澄子のエッセイ集『本当は逢いたし』(日本経済新聞出版)が刊行される。この10年間に発表された文章を集めた。手にとっていただきたい。
とあった。また、どうでもよいことだが、気にかかったことは、「同人略歴」の青木空知(あおき・そらち)に、「歌誌『りとむ』にも所属」とあって、その「にも」の措辞にひっかかった。この「にも」は、あくまで、俳誌「トイ」所属が、メインです、と暗にほのめかしているようで、ここは、単純に気遣いなく「歌誌『りとむ』所属」でよいのではないかと、つい思ったりしたのだった。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
次の世も逢ひたし海鼠同士でも 干場達矢
冬は寒し累世どこかで雨漏りし 池田澄子
亡がらの帰り来し夜を後の月 青木空知
ああ卵百個も割って未完成 樋口由紀子
★閑話休題・・津髙里永子「光もて子を孕みたし冬銀河」(「ちょっと立ちどまって」2021.11)・・
今月の句から、
無意識のひととき戦ぐ三十三才 森澤 程
毛羽立ちて霜の線路へ火星の火 〃
段ボール箱の本棚山眠る 津髙里永子
芽夢野うのき「わかったわかったわやわらかいのね白いのね」↑
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