著者の「一般の方々に少しでも興味をもって頂けたらとの思い」で、俳句用語らしいものには、ルビや解説(注)が付いている。
小学生になったつもりでの句作などもあるが、何と言っても、冒頭の章の「忘れない三月十一日」、続いて「沖縄慰霊の日」、そして、作者が地元の縁の深い人間魚雷「回天」を詠んだ「続・嗚呼回天」の句群は訴える力のある作品だ。
一握の砂は骨片沖縄忌 正浩
報国・特攻・英霊卯の花腐しかな
「卯の花腐し」には、俳人ではない読者を想定して注釈がついている。次のような・・
〈卯の花腐し(うのはなくたし) 卯の花(花うつぎ)を腐らせるように降り続く雨のこと。
他に、自由律を試みた句もある。
蟻の群がる不発弾のような虫
夕日を背負って影が戻る
平成二十一年一月妻死去
その一言が言えなかった妻よありがとう
*閑話休題・・
新宿の損保ジャパン東郷青児美術館に寄った。「クインテットー五つ星の作家たち」で「風景」をテーマにした作品群でおおむね1960年代後半生まれの画家たちであった。五つ星の作家は児玉靖枝・川田祐子・金田実生・森川美紀・浅見貴子の五人。
ともあれ、損保ジャパン東郷青児美術館といえば、何といってもゴッホの「ひまわり」、ゴーギャン「アリスカンの並木道ーアルル」、セザンヌ「りんごとナプキン」の常設、山口華陽、東郷青児である。
ともあれ、損保ジャパン東郷青児美術館といえば、何といってもゴッホの「ひまわり」、ゴーギャン「アリスカンの並木道ーアルル」、セザンヌ「りんごとナプキン」の常設、山口華陽、東郷青児である。
ジンチョウゲ↓
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