三鷹市公会堂ホールへ長蛇の列↑
映画監督・河邑厚徳↑
左・黒田杏子、右・マブソン青眼↑
本日2日(日)は、三鷹市公会堂・光のホールで、「国民文芸 俳句の力 第20回記念講演会『金子兜太の世界』」(主催・出版NPO「本を楽しもう会」)が開催された。第1部は映画「天地悠々 兜太・俳句の一本道」の予告編と、この日のために、河邑厚徳監督が特別編集した、昨年2月6日に、金子兜太が入院する数時間前の「兜太さん最後の言葉」が上映された。第2部には、黒田杏子&マブソン青眼のトークセッションだった。
マブソン青眼は、3月2日付けフランス日刊紙「ルモンド」の兜太訃報の記事を日本語訳して紹介したり、長野県上田市「無言館」近くに、新興俳句弾圧事件を、思想、言論、表現の自由を求めたものとして、「弾圧不忘の碑」を昨年・建立するに至った経過など(愚生も建立呼びかけ人の末席をけがした)、また黒田杏子は兜太20句を読みながら、これまで明かされることのなかったエピソードを数多く語った。
アビゲール・フリードマン(杏子主宰「藍生」会員でもある)からのメッセージには、
マブソンさんへ
金子兜太の業績を語る今日の会にあなたも出席して、黒田杏子先生とともに語り合うと知ってとても嬉しいです。
兜太の業績を積極的に紹介するだけでなく、彼の働き=世の中を変え、好戦的な風潮に抗うその姿勢を受けつぐあなたの活動を、とても誇らしく思っています。
今日の会にもしも私もご一緒できたら、どれほど嬉しかったことか。遠くワシントンから、盛会を祈っています。
アビゲール・フリードマン
とあった。
黒田杏子選・金子兜太20句↑
会場は700名のキャパがあったが、満員で、黒田VSマブソンの熱い語りに、熱気と笑いに包まれていた。以下にその20句から・・・
白梅や老子無心の旅に住む 兜太
水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る
湾曲し火傷し爆心地のマラソン
デモ流れるデモ犠牲者を階に寝かせ
デモの句では、黒田杏子が、60年安保闘争時、樺美智子忌になった6・15に同じ国会前に参集していた、と語った。
谷間谷間に満作が咲く荒凡夫
夏の山国母ひてわれを与太と言う
春落日しかし日暮れを急がない
河より掛け声さすらいの終るその日
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