2022年9月24日土曜日

川名つぎお「ひたすらに緑うねるや捨て故郷」(第155回「豈・東京句会」)・・



 本日は、隔月開催の「豈」第155回東京句会だった。愚生は、ほぼ三年ぶりの「豈」句会で、皆さんと、久しぶりの対面になった。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。

  夜ごと掘る核シェルターや虫時雨       川崎果連
  長月やぼくは吹雪の峠だった        川名つぎお
  虫の音や火影の漏れに紛れ込む       小湊こぎく
  遺影からバッハハ短調の記憶         早瀬恵子
  いぼむしりひねもすシャドーボクシング   杉本青三郎
  月の舟西へようそろ独り言(ご)つ      金田一剛 
  曇天の芒野叫ぶ気にもなる         伊藤佐知子
  死に憑ける秋意とならん桂の樹        大井恒行



         

★閑話休題・・成沢洋子「稲田へと迸る潅水まぶし」(府中・中央俳句会ー府中市中央文化センター地域文化祭)・・


 9月24日(土)、25日(日)は、府中市中央文化センター地域文化祭だった。その中に「府中・中央俳句会」という自主グループの短冊が飾られたコーナーがあった。愚生がコロナ前に、句座をともにした成沢洋子の句をみつけた。それぞれの短冊は名のみがしたたためられていたが、「ひろし」という名は、かつて議員だった常松ひろしであろう。以下に、数人のみになるが、句を挙げておこう。

  秋めくやこれ程までに草の丈      洋子
  はつかなる色を咲かせて草の花    由志美
  コロナ禍や秋の孤独と向き合いて   とみこ 
  団十郎朝顔に在る物語        ひろし
  おしろいの漲る路地に夕明り     けい子
  空蟬の睡る葉裏として緑        康利
  海鳴りに朝顔の紺波立てり       知子       

  

     撮影・中西ひろ美「いそがずに青を究めているらしき」↑

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