2018年1月21日日曜日

石原友夫「おでん屋の暖簾はみ出す背の孤独」(第175回「遊句会」)・・



 過日、1月18日(木)は、第175回「遊句会」(於・たい乃家)だった。兼題は、「おでん・初句会・日脚伸ぶ」で、古典的とも思える、愚生には、実に作りにくい、難しい題だった。我が生涯で、この題で作句したのは、古稀前にして、これが初体験である(これまで、いかに自分勝手に句を作っていたか分かろうというもの・・)。
ともあれ、本年もよろしくお願いいたします。
一人一句を以下に・・・

  清記するペンは空色初句会          中山よしこ
  初句会句に遊ばるる顔揃い           石原友夫
  日脚伸ぶ漸(ようよ)う吾子の這い初(そ)むる 村上直樹
  おでん冷め黙つたまんまの差し向かひ      川島紘一
  「日の名残(なご)り」探す書棚に日脚伸ぶ   武藤 幹
  吾が干支の街に溢るる初句会          橋本 明
  下手なれど裃(かみしも)内に初句会    たなべきよみ 
  目覚ましの短針遅し日脚伸ぶ          山田浩明
  昨日押し今日押し明日へ日脚伸ぶ        石飛公也
  関東煮(かんとだき)浪花千栄子の藝の味    渡辺 保
  縄暖簾ちょいとためらう日脚伸ぶ       原島なほみ
  父と俺最後に残すゆでたまご         春風亭昇吉
  外ッ国の野菜ばかりのおでんかな       山口美々子
  おめでたや古希喜寿に囲まれ初句会       天畠良光
  日脚伸ぶとなりの春のところまで        大井恒行
   
欠席投句・・

  嫁ぎ来ておでんの色の濃くなりぬ        林 桂子
  来し方の仕切り直しや初句会          加藤智也
  初句会遊びをせんとや臨みけむ         石川耕治  



      赤坂・蕎麦屋「三平」の看板、大岡信揮毫の詩の一節↑
      渡辺保氏撮影。



          ダイヤモンド富士 撮影・葛城綾呂↑

  

0 件のコメント:

コメントを投稿