本日5月18日(土)は、「夢座」改め「ことごと句会」第4回(カラオケ館)だった。いつものルノアール小滝橋通り店が、何の手違いか、談話室が確保できておらず、急遽、通りを隔てたカラオケ館で行われた。出句は3句+題は「豆」。次回は6月15日(土
)樺美智子忌に開催される予定。一人一句を以下に・・・
桃花水カムイの川は盛り上がる 銀 畑二
噴水の天辺にいる鼓笛隊 江良純雄
豆の花雨が遠のく昼さがり 渡邉樹音
牡丹剪(き)る敵の大将討つ如く 武藤 幹
硝子戸の闇を横切る洗い髪 照井三余
地図のない旅 よりそい咲きの豆の花 大井恒行
★閑話休題・・・植松隆一郎「風薫る解体中のビルの骨」(第191回遊句会)・・・
石飛公也「高幡不動・五重塔」 ↑
愚生はよんどころなき事情のため出席できなかったが(よって欠席投句)、一昨日に5月16日(木)は、第191回遊句会(於:たい乃家)だった。句会報が送らてきたので、その一部を掲載しておきたい。兼題は薫風・風呂・牡丹。武藤幹は、遊句会でも「風呂屋」の句で最高点をせしめていたらしい。ここでは、植松隆一郎の同点一位の句をブログタイトルにした。以下に一人一句を・・・ちなみに来月は6月20日(木)、兼題は、梔子(の花)・夏暖簾・黴。
上掲の石飛公也の水彩画は、国分寺市本多公民館で行われた絵画展のもの。
落日を連れて深紅の牡丹散る 川島紘一
振り向けば気配の消えてただ牡丹 原島なほみ
牡丹一輪一週間の玉座かな 石川耕治
薫風や島の無人の診療所 石原友夫
仕舞いぶろ菖蒲が胸ににじり寄る 植松隆一郎
また今年母の残した牡丹咲く 天畠良光
薫風に手ぐしの指も色めいて 前田勝己
露天風呂海を眺める車イス 春風亭昇吉
薫風の襟足差してまた薫風 山田浩明
長谷寺も今は脇役牡丹かな 石飛公也
薫風に富士蒼みたり甲斐の国 渡辺 保
若冲の墨絵の如し夕牡丹 村上直樹
薫風や双眼鏡の中の鳥 武藤 幹
牡丹(ぼうたん)の色香に迷う蟻一匹 橋本 明
風薫る令和の器水一献 たなべきよみ
☆番外投句・・・・・
風薫るセーラー服の駆け抜けり 林 桂子
4Kにインスタ映えの牡丹かな 加藤智也
かつてみな美しきひと薫る風 大井恒行
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