1986年4月19日↑
十九日、アメリカのリビア攻撃に、依然、為政者・マスメディア揃つて論評を避く。言質ためるごときも不届き。
言ふべきときに何も言はぬは禍根残るべし。俳壇でも見慣れた風景は、樹木も繁らず、鳥も来たらず。
棒切レモッテ戦へバ カナラズ日暮レ 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
4月19日(月)・・・晴
当時、アメリカ空軍と海軍、加えてイギリス空軍のトリポリへの攻撃は15分間、レーザー誘導爆弾など300発、ミサイル48発で成功したが、各国の非難を受けた。
病床の折笠美秋は、現代俳句協会賞の受賞に際して(一度目は、病を得る前のこと、いまだ、自身に満足する句無しとして辞退したことがあった)、「その一節『支持して下さった選考委員諸賢はむろん、断乎反対された委員も居られるであろうその方にも、深く敬意を表したい。等しく、矮小な党派性のみ先行しがちな俳壇の風潮を排除して、協会の権威堅持に心砕きつつ、各作品に対峙されたと信ずるから』と爽やかであり、かつ、今日の俳句の世界へ鋭い矢を放っている」と「騎」(5号・1986年3月)の編集後記(坂戸淳夫)に記されている。俳句はいわゆる「結社の時代」を喧伝する時代に入っていた。
昨夜、ミャンマーで日本人ジャーナリスト・北角裕樹氏(元日本経済新聞の記者、現在はフリー)が治安当局に拘束され、兵士と警察官が彼の住むアパートに押し入り、部屋の物も押収されたと伝えられている。去る2月にも抗議のデモ取材中に拘束されており、今回が二度目の拘束。ミャンマーでは2007年にも映像ジャーナリストの長井健司氏が、国軍兵士に銃撃され死亡している。ご無事を祈るしか愚生には手立てはない。
日暮オソロシ 少年ノ日ノ野山 大井恒行
撮影・芽夢野うのき「冷えてます椿の朝の素足です」↑
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