四日、〈光・色・あふれて花〉糸大八個展。(横浜)会場で書肆麒麟処女出版の句集『青鱗集』贈られる。
拘るようだが、この稿、あるひは”〈私再生〉のためのノート”とならんか。
交易の 〈私〉を鳥が飛ぶやうに 阿部九鬼男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
4月4日(日)・・・曇
句中「交易の 〈私〉を」は、「〈私再生〉のためにノート」の呼応していよう。
『青鱗集』(1986年刊)は、糸大八が書肆麒麟(澤好摩)の立ち上げの力になりたいという思いで上梓した句集である。聞くところによると、糸大八(いと・だいはち、1937~2012・3・9)は、札幌の大通公園ホテル(伊藤旅館??)に生まれ、高校生の時に結核により長期療養、その時、独学で絵を描き、20歳にして、早くも横浜そごうで第一回個展を開いた。37歳でメキシコに遊学、海外で活躍したという。札幌雪祭りのルーツと言われているイベントを学生時代に企画実行したらしい。病を得た晩年の10年ほどは、誰にも会っていない。病中の糸大八を励ます意味で、同人誌「円錐」の仲間たちが出したのが句集『白桃』(2011年刊)である。
青鱗の光・色・あふれて花や大八や 大井恒行
撮影・鈴木純一「御影供や休眠口座そのままに」↑
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