1986年4月21日↑
二十一日、J・S・バッハ『ゴールドベルグ変奏曲』G・グールド再録盤CD買ひ換へ。“奇妙な果実“
ファッションは吊るしの季節。ギャル数人、縄にて吊るしたら定めしよき眺めとならん。グールド風な偏執。
秘曲難しあれメレンゲの花まつり 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
4月21日(水)・・・晴
1930年8月、リンチにより虐殺された二人の黒人が木に吊るされた写真が新聞に掲載された。それが“奇妙な果実“という曲(ルイス・アレン作詞、作曲)になった。1939年からビリー・ホリディは、この曲を歌い続ける。当時、黒人の虐殺を告発する歌を黒人女性が唄うのは危険すぎる行為だった。彼女は、のちに「タイム」誌に初めて写真が掲載された黒人となった。
「ファッションは吊るしの季節」以下の文言は、皮肉であろう。「グールド風な」というのも、ピアニストのグレン・ハーバート・グールドが、演奏会を否定し、やがてコンサート・ドロップアウト以降、録音による行為に執着したという。そのため、テレビやラジオを活用した。そして、巷間、グールドのもっとも大きな功績は、バッハ演奏における新たなスタイルや解釈を世に示したことと言われているらしい。
花の秘曲 変奏されしボケの花 大井恒行
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