本日、12月15日(木)は第12回「きすげ句会」(於:府中市生涯学習センター)だった。愚生の74歳の誕生日と重なり、サプライズでお花を頂戴した。兼題は「山茶花」+雑詠2句の計3句持ち寄りである。今回の句会は、特別に『安井浩司読本1 安井浩司による安井浩司』(金魚屋プレス日本版)を、愚生が選んだ天・地・人の句に一冊ずつ贈呈した。ともあれ、以下に一人一句を挙げ置ておこう。
冬晴れの一筆書きの赤い雲 杦森松一
オリオンの月押し上げて冬来たる 山川桂子
冬晴の対馬の向う異国なり 井上芳子
山茶花咲く隠れの島の天主堂 井上治男
山茶花や初雪告げし母の声 久保田和代
凍(しみ)る夜鍋つつきおり夜の宿 清水正之
急ぎ足リュックにのぞく葱二本 高野芳一
風冴えて梢にかかる昼の月 寺地千穂
濡れ石を踏みて山茶花躙(にじ)り口 濱 筆治
公園の清掃友の息白し 壬生みつ子
澄んだ空じっと見つめて流れ星 大庭久美子
浮寝鳥ひかりのままに漂えり 大井恒行
次回、1月19日(木)、第13回の句会の兼題は、正月らしく「初詣」である。
撮影・中西ひろ美「青空へ飛び去る鳥の群れを見つ片手で食べるパンに指あと」↑
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