2014年1月18日土曜日
第324回夢座定例句会・・・
じつに久しぶりに「夢座」句会に出席させていただいた。
夢座句会はもともと紀伊國屋書店ビル地下1F「カレーショップ・ニューながい」のカウンター席で月に一回、その店の常連によって行なわれていた。
その止まり木を多くの素人俳人や玄人俳人が席を暖めては去っていった。
カレーショップの女性主人・椎名陽子氏が病に倒れて、店も閉まり、いまは談話室・ルノアールで句会を開いている。その椎名陽子氏は現在リハビリ中で参加がかなわず、夫君の市川恂々氏が大阪から新幹線で駆けつけては、その灯を絶やさずにいる。
定例句会の回数が324回というから、単純計算でも27年間、毎月欠かさず句会が開催され続けたことになる。歴史は古い。
愚生がその夢座句会にかつて挨拶させて頂いたときの句が、「座すことも夢のひとつに雪うさぎ 恒行」である。
句会のあとの新年会に渡辺伸一郎氏が現われたのを機に、家事に専念している愚生としては、申し訳ないが退席させていただいた。
夢座句会の特徴は一人の持ち点のなかで選句が行われるということだ。
例えば、一人10点持ちだとすると、一句に10点を入れると後は一句も採れない。
つまり一句のみの選ということになる。
その句はただ一人の感銘者によってたぶん最高点10点を得て、それが二人でも居ようものなら20点を獲得してしまい、その句会の圧倒的な最高点を得ることになる。
さすがに最近はそういうアクロバチックな選句は行なわれないようで、今回は一人の持ち点は8点、そのうち一句は2点の特選を選ぶという方式だった。
従って、この日は、特選2点を一句+並選一点を六句、合計七句を採るということであった。
もっとも、愚生の句の成績は相変わらずの超低空飛行だったが、楽しませていただいた。
以下に高点句から順に記録しておこう(内席題句は「骨」)。
うすらひを踏むガリバーの身の重さ 城名景琳
耳飾りはずし鬼火の中に入る 森 英利
千円を正しく使う女正月 鴨川ラーラ
冬すみれ水弾くもの奪うもの 渡邊樹音
冬痩せの和服が曲がる歩道橋 照井三余
火の用心春画一枚貰ひけり 鹿又英一
北風(かぜ)に鳴るアルミサッシの骨密度 市川恂々
流れつつ瓢箪となれ骨美人 佐藤榮市
一月一日桜山神社に詣で 銀 畑二
雪二尺独居老人気配なし 金田 冽
風のいろ日のいろなべて立木のいろ 大井恒行
カレバショウ↓
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