2018年7月9日月曜日

有馬朗人「混沌に口を開けたる海鼠かな」(「第17回「俳句四季大賞・『黙示』」より)・・


           左は西井洋子社長・右は夏井いつき講師↑
           愚生、籤引きの賞品には巡り会えず。  

 昨日は、東京四季出版「第17回七夕まつり」(於:アルカディア市ヶ谷)だった。第17回俳句四季大賞に、有馬朗人『黙示』(KADOKAWA)、第5回四季特別賞に、秋尾敏『俳句の底力』(東京四季出版)、第6回俳句四季新人賞に、小山玄黙「膝に一花」、板倉ケンタ「胸もと」、第18回全国俳句大会大賞に、松家京子各氏の受賞であった。記念講演は夏井いつき「俳句の種を蒔く仕事~次の百年を作る~」。
 久ぶりで旧知の方々に多くお会いしたが、愚生が山口県生まれだから、特に関西方面は豪雨による水害もあり河村正浩には、思わずよく来れましたね、と聞いた。在来線は全面ストップで、タクシーと新幹線の乗り継ぎだったという。在住の市には、2名の犠牲者もあったと付け加えられた。お見舞いを申し上げる。
 以下に新人賞、俳句大会からの句を紹介しておこう。

   受験生帰りは風に眼をあづけ     小山玄黙(新人賞)
   鳥一羽花をこはして人のうへ     板倉ケンタ(〃 )
   無辺とは赤子のつかむ春の空     松家京子(大賞)
   あたたかや混み合つてゐる授乳室   田中公子(優秀賞)
   うぐひすや切株といふ富士見席    飯野定子( 〃 )
   存分に履き尽されて祭足袋      鏡淵和代(浅井愼平賞)
   国生みの島へ水脈引く恵方かな    柴田惠美子(齋藤愼爾賞)
   上げ潮のごと敵陣へラガーたち    村上智美(冨士眞奈美賞)



          撮影・葛城綾呂↑

0 件のコメント:

コメントを投稿