2018年9月4日火曜日

成澤ようこ「なんでなぜ問ふる子の目に入道雲」(第二回「ひらくかい」)・・



 「本日は、第二回「ひらくかい」(於:府中市市民活動センター6F会議室)が行われた。台風21号が四国に上陸し、近畿地方を通過したあと北陸の沖合を北上中あたりに、「ひらくかい」は終り、愚生の乗った帰途のバスは途中、銀杏通り農工大農園のあたりで巨木が倒れ、道路上を蔽い、合わせて電線を切ったために、愚生の乗っていたバスの前を走っていたバスから、運行不能となった。そのうち、パトカーなどがやってきて、付近を通行止めにし、愚生はバスを降りて家まで歩くことになった。雨は降っていなかったが、強風が吹き荒れていた。青梅の鈴木純一や中西ひろ美は無事帰りついたかどうか、気にかかったが、JRが不通になった場合の策も事前に練っていたようだから、大丈夫だったろうと勝手に思い込んだ(愚生が家にたどり着いた頃、青梅線は止まっていると娘たちが言っていた)。
 今回の句会は逆選を一句入れることにして行われた。いつも思うのだが、選ばれた句で、しかも良いと思われる句に、往々にして逆の選(✖)の点も入るものである。
 ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。

  二枚めより飴なめて秋思の手紙     中西ひろ美
  ゴム草履端に寄せられ夏の果て      武藤 幹
  送り火のL・E・Dや心太         大熊秀夫
  夕立や片下駄の子がかけてくる     成澤ようこ
  うぶ衣の雲にくるまる朝の月       渡辺信明
  ゆるんだる緒しめなほす残暑かな     鈴木純一
  月山に月里に妻子の旅双六      救仁郷由美子
  針千本の体温冷える明日は満月      大井恒行
  
以下は、逆選ありの句・・・




例えば、タカスナハチトリヲマツルヘシタ
鈴木純一↑   

  送り火のL・E・Dや心太         大熊秀夫
  夕立や片下駄の子がけてくる      成澤ようこ
  まことに遺憾でありますの鯖雲      中西ひろ美
  丹生(にう)の寺ほとりは稲の花ざかり  渡辺信明
  うぶ衣の雲にくるまる朝の月        〃
  心太お前のような友がいて        武藤 幹
  



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