「豈」61号が出来、今朝印刷所から届いた。本日13日は、「豈」創刊者・攝津幸彦の祥月命日、奇しくも攝津幸彦忌(南国忌。、南風忌)である。巷ではまた、玩亭忌(丸谷才一)でもある。攝津幸彦逝って21年、丸谷才一は7回忌だとのことだ。
天に満つ荒星はるか幸彦忌 恒行
本誌「俳句空間ー豈」は、高山れおなの朝日俳壇新選者就任を祝し、急遽特別作品「はるひ、かすがを」60句を掲載することにした。
その後但書に、
本作は丙申の年、五月より十二月まで四たび春日社に詣でしに拠りて作る。
「細男」は事実上、おん祭に独自の舞踊なれば、おん祭の傍題として季語の資格を有すべし。
とあり、その細男(せいのお)の句は、
細男(せいのお)や天地みるみる暮るゝ時 れおな
細男や愧じ隠れんとするさまに
ブログタイトルに挙げた句はその巻頭の句である(詞書は除く)。特集は「俳壇の新人賞」、また、第4回攝津幸彦記念賞の授賞全作品を掲載している。
ともあれ、本号本誌に寄稿いただいた全ての方々に御礼申し上げる。お蔭で本誌も、ほぼ一年に一度の刊行とはいえ、無事漕ぎつけた次第である。以下に目次を掲載しておきたい。
‐俳句空間‐「豈」 (61号) 目次
表紙絵・風倉 匠
表紙デザイン・長山真
◆祝!「朝日俳壇」新選者就任・特別作品60句 高山れおな 2
◆新鋭招待作家作品 倉田明彦 8 西山ゆりこ
◆第4回攝津幸彦記念賞 選考経過「賞とはいかにあるべきか」筑紫磐井 10
☆優秀賞 「余白に献ず」打田峨者ん 13 「猿と牛」亀山鯖男 14
「山椒魚内閣」久坂夕爾 15 「諸国集」倉阪鬼一郎 16
「あなたがここにいてほしい」田沼泰彦 17 「ノン」嵯峨根鈴子 18
「旋律」中嶋憲武 19 「被写体深度」山本敏倖 20
☆若手推薦賞
「七人の妹たちへ」佐藤りえ 21 「待つてゐる」椿屋実椰 22
「くひちがふ雲」牟礼鯨 23
「くひちがふ雲」牟礼鯨 23
◆ 特集 俳壇の新人賞
俳壇の新人賞について 筑紫磐井 24
芝不器男俳句新人賞について 対馬康子 27 攝津幸彦記念賞について 大井恒行 29 若さは一瞬―石田波郷新人賞 甲斐由紀子 30 北斗賞 大井恒行 31
星野立子新人賞 中西夕紀 32 俳句四季」新人賞について 仙田洋子 33
円錐新鋭作品賞について 澤 好摩 34 田中裕明賞 山岡喜美子 35
現代俳句新人賞について 柏田浪雅 36 俳人協会新鋭俳句賞 髙田正子 37
連戦連勝しました 西村麒麟 38 「新人」を超えて、新人であれ 岡村知昭
三十六の瞳 堺谷真人 42 新しいということ 佐藤りえ 44
水中のもの不可視なり 中村安伸 46 育み、繋げる 杉山久子 48
◆作品Ⅰ 椿屋実椰 49 青山茂根 50 飯田冬眞 51 池谷洋美 52
池田澄子 53 丑丸敬史 54 大井恒行 55 大橋愛由等 56
大本義幸 57 岡村知昭 58 加藤知子 59 鹿又英一 61 神谷 波 61
神山姫余 62
池田澄子 53 丑丸敬史 54 大井恒行 55 大橋愛由等 56
大本義幸 57 岡村知昭 58 加藤知子 59 鹿又英一 61 神谷 波 61
神山姫余 62
◆連載 私の履歴書⑩ 河とその名きれいに曲る朝の邦 大本義幸 63
◆作品Ⅱ 川名つぎお 64 北川美美 65 北村虻曳 66 倉阪鬼一郎 67 小池正博
小湊こぎく 69 堺谷真人 70 坂間恒子 71 酒巻英一郎 72
佐藤りえ
杉本青三郎 74 鈴木純一 75 関根かな 76 妹尾 健 77
◆書評 筑紫磐井『季語は生きている』評 杉本徹 78
現代俳句文庫83『秦夕美句集』評 筑紫磐井 80
倉阪鬼一郎歌集『世界の終り/始まり』評 藤原龍一郎 82
加藤知子『櫨の実の混沌より始む』評 大井恒行 84
◆作品Ⅲ 高橋修宏 85 田中葉月 86 筑紫磐井 87 照井三余 88
中村安伸 89 夏木 久 90 萩山栄一 91 秦 夕美 92
羽村美和子 93 早瀬恵子 94 樋口由紀子 95
中村安伸 89 夏木 久 90 萩山栄一 91 秦 夕美 92
羽村美和子 93 早瀬恵子 94 樋口由紀子 95
◆「豈」60号読後評 詩を書くしかない 加藤知子 96
◆作品Ⅴ 福田葉子 98 藤田踏青 99 渕上信子 100 堀本 吟 101 森須 蘭
山﨑十生 103 山村 嚝 104 山本敏倖 105 わたなべ柊 106 亘 余世夫 107
―☆☆☆ 募集 第5回攝津幸彦記念賞 ☆☆☆―
過去4回にわたって公募した攝津幸彦賞を、篤志家の支援により、第5回攝津幸彦記念賞として募集することとしました。正賞一作品を選考いたします。「BLOG俳句新空間」でも募集いたします。奮ってご応募下さい。
◎ 内 容 未発表作品30句(川柳・自由律・多行句も可)
◎ 締 切 2019年4月末日
◎ 書 式 応募は郵便に限り、封筒に「攝津幸彦記念賞応募」としるし、原稿には氏名・ 年 齢・住所・電話番号を明記して下さい。
(原稿は返却いたしません)。
◎ 選考委員 池田澄子 大井恒行 高山れおな 筑紫磐井
発表掲載 「豈」及び「俳句新空間」
◎ 送付先 183-0052 東京都府中市新町2-9-40 大井恒行 宛
0 件のコメント:
コメントを投稿