2018年10月13日土曜日

高山れおな「日本中デコトラ走る建国日」(「豈」61号)・・・

 

 「豈」61号が出来、今朝印刷所から届いた。本日13日は、「豈」創刊者・攝津幸彦の祥月命日、奇しくも攝津幸彦忌(南国忌。、南風忌)である。巷ではまた、玩亭忌(丸谷才一)でもある。攝津幸彦逝って21年、丸谷才一は7回忌だとのことだ。

   天に満つ荒星はるか幸彦忌    恒行

 本誌「俳句空間ー豈」は、高山れおなの朝日俳壇新選者就任を祝し、急遽特別作品「はるひ、かすがを」60句を掲載することにした。
 その後但書に、

  本作は丙申の年、五月より十二月まで四たび春日社に詣でしに拠りて作る。
 「細男」は事実上、おん祭に独自の舞踊なれば、おん祭の傍題として季語の資格を有すべし。

 とあり、その細男(せいのお)の句は、

  細男(せいのお)や天地みるみる暮るゝ時   れおな
  細男や愧じ隠れんとするさまに

 ブログタイトルに挙げた句はその巻頭の句である(詞書は除く)。特集は「俳壇の新人賞」、また、第4回攝津幸彦記念賞の授賞全作品を掲載している。
 ともあれ、本号本誌に寄稿いただいた全ての方々に御礼申し上げる。お蔭で本誌も、ほぼ一年に一度の刊行とはいえ、無事漕ぎつけた次第である。以下に目次を掲載しておきたい。


‐俳句空間‐「豈」 61号)  目次                        表紙絵・風倉
                                   表紙デザイン・長山真
◆祝!「朝日俳壇」新選者就任・特別作品60句     高山れおな 2

◆新鋭招待作家作品 倉田明彦 8 西山ゆりこ
                     

◆第4回攝津幸彦記念賞 選考経過「賞とはいかにあるべきか」筑紫磐井 10
 ☆優秀賞 「余白に献ず」打田峨者ん 13       「猿と牛」亀山鯖男 14 
「山椒魚内閣」久坂夕爾  15      「諸国集」倉阪鬼一郎 16 
「あなたがここにいてほしい」田沼泰彦 17 「ノン」嵯峨根鈴子 18 
「旋律」中嶋憲武 19         「被写体深度」山本敏倖 20 
 ☆若手推薦賞
  「七人の妹たちへ」佐藤りえ 21 「待つてゐる」椿屋実椰 22 
   「くひちがふ雲」牟礼鯨 23

  特集 俳壇の新人賞
  俳壇の新人賞について 筑紫磐井 24 
芝不器男俳句新人賞について 対馬康子 27 攝津幸彦記念賞について 大井恒行 29 若さは一瞬―石田波郷新人賞 甲斐由紀子 30 北斗賞 大井恒行 31
  星野立子新人賞 中西夕紀 32  俳句四季」新人賞について 仙田洋子 33 
  円錐新鋭作品賞について 澤 好摩 34    田中裕明賞 山岡喜美子 35
  現代俳句新人賞について 柏田浪雅 36   俳人協会新鋭俳句賞 髙田正子 37
  連戦連勝しました 西村麒麟 38 「新人」を超えて、新人であれ 岡村知昭 
  三十六の瞳 堺谷真人 42        新しいということ 佐藤りえ 44
  水中のもの不可視なり 中村安伸 46     育み、繋げる 杉山久子 48

◆作品Ⅰ 椿屋実椰 49  青山茂根 50  飯田冬眞 51  池谷洋美 52
     池田澄子 53  丑丸敬史 54   大井恒行 55 大橋愛由等 56 
     大本義幸 57 岡村知昭 58 加藤知子 59 鹿又英一 61   神谷 波  61 
      神山姫余 62
連載   私の履歴書⑩ 河とその名きれいに曲る朝の邦 大本義幸 63

◆作品Ⅱ 川名つぎお  64  北川美美 65  北村虻曳 66  倉阪鬼一郎  67  小池正博  
      小湊こぎく 69 堺谷真人  70  坂間恒子  71  酒巻英一郎 72   佐藤りえ 
杉本青三郎 74 鈴木純一 75  関根かな 76    妹尾 健 77 

◆書評  筑紫磐井『季語は生きている』評 杉本徹 78 
現代俳句文庫83『秦夕美句集』評 筑紫磐井 80
倉阪鬼一郎歌集『世界の終り/始まり』評 藤原龍一郎 82
加藤知子『櫨の実の混沌より始む』評 大井恒行 84

◆作品Ⅲ 高橋修宏  85 田中葉月 86  筑紫磐井 87  照井三余 88 
     中村安伸 89 夏木 久  90 萩山栄一 91  秦 夕美  92 
     羽村美和子 93  早瀬恵子 94 樋口由紀子 95

「豈」60号読後評 詩を書くしかない 加藤知子 96 

作品Ⅴ 福田葉子  98 藤田踏青 99  渕上信子 100  堀本 吟 101    森須  
     山﨑十生  103 山村 嚝 104   山本敏倖 105 わたなべ柊 106   亘 余世夫 107 



      ―☆☆☆ 募集 第5回攝津幸彦記念賞 ☆☆☆―

  
 過去4回にわたって公募した攝津幸彦賞を、篤志家の支援により、第5回攝津幸彦記念賞として募集することとしました。正賞一作品を選考いたします。「BLOG俳句新空間」でも募集いたします。奮ってご応募下さい。

◎ 内 容 未発表作品30(川柳・自由律・多行句も可) 

◎ 締 切 2019年4月末日

◎ 書 式 応募は郵便に限り、封筒に「攝津幸彦記念賞応募」としるし、原稿には氏名・ 年 齢・住所・電話番号を明記して下さい。
                    (原稿は返却いたしません)。 

◎ 選考委員 池田澄子 大井恒行 高山れおな 筑紫磐井

 発表掲載 「豈」及び「俳句新空間」

◎ 送付先 1830052 東京都府中市新町2940 大井恒行 宛



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