2018年4月22日日曜日

植松隆一郎「弘前にジャズ喫茶あり遅桜」(第178回遊句会)・・・

 


 先日4月19日(木)は第178回遊句会だったが、愚生はよんどころない事情があって出席できず、欠席投句をした。その句会報の便りに、「今、目黒あたりではツツジとサツキが一緒に咲いています」とあった。当日の兼題は「朧」「遅桜」「草餅」。以下に一人一句を挙げておこう。

  不機嫌な右脳で見てる朧月          植松隆一郎
  早足の春をとどめる遅桜            武藤 幹
  草餅の強き緑や鄙(ひな)の色         石川耕治
  草餅の笑くぼに溢(あふ)る小さき春      橋本 明
  (きね)を染め臼(うす)を染めたるよもぎ餅 村上直樹
  ふうわりと朧の月を抱きしめて         渡辺 保
  私小説にハッピーエンド遅桜         たなべきよみ
  特攻の機なく長らふ遅桜            川島紘一
  遅桜湖面の富士に散り急ぎ           石飛公也 
  早喰いの癖が悲しやよもぎ餅         春風亭昇吉 
  待ったぁっていつもの手だろ遅桜        山田浩明

番外欠席投句・・・

  (いも)に先越されしも今遅桜       林 佳子
  振り向けば街は朧よ男坂          中山よしこ
  ああそうか、取り残されて遅桜       原島なほみ
  たこ焼屋出ていた辺り遅桜          加藤智也
  双葉とて濡れたることもおぼろかな      大井恒行 

次回は5月17日(木)、179回遊句会、兼題は「立夏」「走り梅雨」「母の日」と当季雑詠。



★閑話休題・・・

 で、愚生はといえば、翌日4月20日(金)は「港」創刊30周年記念祝賀会、於*グランドプリンスホテル高輪に出かけた。久しぶりで多くの方々にお会いした。木遣り(日本火消し保存会)で幕が開き、副主宰・衣川次郎の開会の挨拶に続き、主宰・大牧広の挨拶、来賓祝辞、乾杯のための鏡割り(写真上)と続いた。中央に大牧広を囲んで、左から大久保白村、宮坂静生、大牧広、有馬朗人、高野ムツオ、中村和弘。


         大牧広著『俳句の味方』(東京四季出版)↑



   

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