前田勝己氏↑
前田勝己展「深雪アートフラワー/アート。花浪漫Ⅲ」、東京交通会館ギャラリー「パールルーム」(4月23日~28日)、本日最終日にやっとうかがうことができた。その見事さは、遊句会の仲間から知らされていたのだが、愚生の想像をはるかにしのいでいた。リアルを超えた美しさがあった。案内状に協賛・遊句会とあるが、それは、それぞれの花の題に、それぞれ句をつけさせていただいたことによる。「華やかに、麗しく、凛として。布花」とあるように、全ては布に彩色されて創造されている。すべての絵は紹介しきれないが、花に添えられた遊句会の一人一句を以下に挙げておこう。
山茶花や子規臥せし庭小さかり 渡辺呆人
薄闇に再びの華落椿 石飛公也
白木槿昼間の君ははしゃぎ過ぎ 山田浩明
地母神の乳房千尋や藤の花 石川耕治
花菖蒲が自慢もせずに咲いている 村上直樹
あじさいの海を見下ろす海のいろ 植松隆一郎
火の酒でカサブランカの蝶となり たなべきよみ
日に二便シャトルバス来る花野かな 加藤智也
鉄線花一生治らぬ浮気癖 石原友夫
向日葵や天日さんさんVACATiON 川島紘一
葛咲くや北のホテルも雨の中 武藤 幹
曼珠沙華此岸に映ろふ母の紅 橋本 明
残照に宝石のごと山葡萄 中山よしこ
幼子の笑顔手を振る実南天 春風亭昇吉
蓮の花ほのかや老人に少年に 大井恒行
撮影・葛城綾呂 ハゴロモジャスミン↑
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