2022年10月29日土曜日

春風亭昇吉「露の世のいつぽん長きうどんかな」(10・20 TVプレバト)・・


  一昨日の10月20日(木)夜、プレバトの俳句部門(夏井いつき先生)は、遊句会の仲間である春風亭昇吉・特待生5級からの昇級試験だった。出された題は「セルフうどん」。それに応えた句が「露の世のいつぽん長きうどんかな」である。愚生は、それを録画で昨日見たのだが、これまでの昇吉句のなかでも、味わい深い良い句の筆頭だったと直感した。さすがに、夏井いつき先生、この句については、絶賛し添削なし、のお墨付きももらい、見事、特待生4級に昇級していた。デビューのキャッチフレーズ?が、東大卒の初めての落語家・・だったので、夏井いつき先生に、色々理屈をこねているが、こういう句も作れると言われながら、このところ、なかなか出来栄えの良い句を持参している。俳句のツボを心得てきた感じもある。いまや後期高齢者の多くなった遊句会のメンバーのなかでも、唯一の若手で、かつ、気働きのできる人であっただけに、みんなが応援していると思う。



 春風亭昇吉(しゅんぷうてい・しょうきち) 1979年、岡山県生まれ。



★閑話休題・・江川一枝「食はるるこほろぎかまきりと風の中」(絵葉書より)・・


 「円錐」同人の江川一枝から、句入りで、自作の版画の絵葉書が送られてきた。便りによると「円錐」編集人の山田耕司制作らしい。かつて、絵や版画をなされていたとは、初めて知った。30年以上お会いしていないが、ご健在の様子、喜ばしい。因みに「円錐」94号には、

  副虹の消えなんとしてつづきをり      一枝
  昼顔や犬の歩みの自づから
  夏の風行きつかぬ世をつつくかな
  夏草の夢のあとなど見てこよう

 などの句を発表されていた。



       目夢野うのき「秋冷えを包む懐かしいさびしさか」↑

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