2022年10月22日土曜日

川崎果連「金言はアラームのごと誤作動す」(第5回「現代俳句講座・金曜教室」)・・


  昨日、10月21日(金)は、第5回「現代俳句講座・金曜教室」(於:現代俳句協会会議室)だった。課題は、即吟。その場で募った席題は「金」・「十月」の2句提出。即吟は、その人の持ち味が出てなかなか面白い。スリルもある。選句は特選一句は必ず選ぶ、その他の並選は0~幾つでも可。つまり、選んでも選ばなくても良い。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。


    (10月21日、国際反戦デー)

  友よ皆今日のこの日が10・21      村上直樹

  ララバイはマリアの吐息金木犀       宮川 夏

  十月の空より来たる殺気かな        白石正人

  見つめられ煮ても焼いても金目鯛      杦森松一

  十月の夜のはずれの非常口         石川夏山

  十月の川底にある青天井          鈴木砂紅

  金秋や鈴懸の木は楽に満ち         山﨑百花

  十月のキャラメル少し固くなる       川崎果連

  夜逃げせし長屋の部屋の金魚かな      武藤 幹

  高く鳴る金管楽器へ流れ星         森須 蘭 

  十月の渦巻チーズフォンデュする      林ひとみ

  雲の海金木犀も又その中に         高辻敦子

  海のうえ金色の道十三夜          植木紀子

  十月の駅伝走者に随く神も         赤崎冬生

  今日の秋金の茶室の五百年         岩田残雪

  国名は金太古の蝶がいて          大井恒行


 次回、第6回は11月18日(金)、雑詠2句の持ち寄り。



     撮影・中西ひろ美「大風に避難できるかできないね」↑

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