昨日、10月21日(金)は、第5回「現代俳句講座・金曜教室」(於:現代俳句協会会議室)だった。課題は、即吟。その場で募った席題は「金」・「十月」の2句提出。即吟は、その人の持ち味が出てなかなか面白い。スリルもある。選句は特選一句は必ず選ぶ、その他の並選は0~幾つでも可。つまり、選んでも選ばなくても良い。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
(10月21日、国際反戦デー)
友よ皆今日のこの日が10・21 村上直樹
ララバイはマリアの吐息金木犀 宮川 夏
十月の空より来たる殺気かな 白石正人
見つめられ煮ても焼いても金目鯛 杦森松一
十月の夜のはずれの非常口 石川夏山
十月の川底にある青天井 鈴木砂紅
金秋や鈴懸の木は楽に満ち 山﨑百花
十月のキャラメル少し固くなる 川崎果連
夜逃げせし長屋の部屋の金魚かな 武藤 幹
高く鳴る金管楽器へ流れ星 森須 蘭
十月の渦巻チーズフォンデュする 林ひとみ
雲の海金木犀も又その中に 高辻敦子
海のうえ金色の道十三夜 植木紀子
十月の駅伝走者に随く神も 赤崎冬生
今日の秋金の茶室の五百年 岩田残雪
国名は金太古の蝶がいて 大井恒行
次回、第6回は11月18日(金)、雑詠2句の持ち寄り。
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