北川美美↑
寒中お見舞い申し上げます。
本年の年賀は、昨年4月の義母逝去のため、失礼いたしました。
寒明け間近になってのご挨拶となりましたが、本年もよろしくお願い申しあげます。
日本中を大寒波が襲っていますが、皆様お身体大切にご自愛下さい。
つい先日、いただきました便りのなかに、
寒風にきしきし歩き焦げくさき 山田陸代
という句がありました。「焦げくさき」はたぶん、私たちを取り巻いているもろもろのこと、社会情勢のことかも知れませんが、そういうことが心性と合わせて伺われます。「きしきし歩き」にも、自身の感じている、きしんでいる、ざわつきのようなものがよく表れているのではないでしょうか。
また、先日、届いた「現代俳句」2月号、金子兜太の特別作品に、
昼月に黒点被曝の福島何処へ 兜太
父母ありき老いて且つ生き父母ありき
を認めました。ご健勝、ご健吟を祈るばかりです。
立春近き日に・・・
大井恒行 拝
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