マブソン青眼が送ってくれた
信濃毎日新聞記事↑
左より田付賢一、望月至高↑
昨日は、25日「俳句弾圧不忘の碑」(上掲新聞記事)の除幕式に参加した鈴木六林男の晩年の弟子・望月至高が、帰路東京に寄り、現代俳句協会事務所で愚生と待ち合わせをしたのだった。
そこで、望月至高『俳句のアジール』(現代企画室)が「現代俳句」3月号・ブックエリアに掲載されたお礼かたがた、編集長の田付賢一に挨拶も兼ねていたのである。
詳しくは、その書評を読んでもらうのが手っ取り早いのだが、『俳句のアジール』は望月至高の『辺縁』(その時の号は雅久)に続く第二句集である。散文(大道寺将司句評・吉本隆明追悼・唐牛健太郎の思い出、戦死した叔父の軌跡を追求するなど)をも収めた一書だった。
宝船兵器兵隊満載し 至高
派遣労働者累累と卯の花腐しかな
地震(ない)のあと子らは笑うよ春泥に
オスプレイ轟轟と来て梯梧咲く
花篝ほどよく昏きナルシスト
などの句がある。また、三人での現俳協近くでの茶飲み話の際に、渡邊樹音句集『琥珀』の跋文でお世話になった田付賢一に、以下のような母恋の句があることも初めて知った。
遭うために母は銀河の駅に佇つ 賢一
背泳ぎの母がいそうな夏銀河
終りなきテロの連鎖や神無月
戦さ知らぬままに育てよ菖蒲の日
ごろんと林檎不発弾かもしれず
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