1986年5月11日↑
脇田和展(鎌倉)別館新収蔵展に関根正二小品ほか。再見のH・マティス『ジャズ』に誘はれて帰途ⅠZAへ。
言葉を奪はれた独り歩きには、思ひのへめぐりのはげしさがある。こんな時には、C・パーカーにも癒されはしない。
鏡界にわが来る潮の淋しけれ 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
5月11日(火)・・・曇
脇田和(わきた・かず、1908~2005年)78歳の折に開催された脇田和展(神奈川県立近代美術館別館・鎌倉・4・12~5・11)に鬼九男は出かけたのだ。ヘンリ・マティスの「ジャズ」展(同・4・12~6・29)は、切絵作品のシリーズで、再度観ているのだろう。「帰途ⅠZA」というのは、愚生にはよく分からないが、なにかの店の名かもしれない。
チャーリー・パーカー(1920~1955年)は、ジャズのアルトサックス奏者、モダンジャズの父と呼ばれた。麻薬とアルコール依存症で、若く、34歳で没した。
句の「鏡界」は造語だろう。鏡まみれの世界か、境界につながっているのか。
本日午後、かかりつけ医院にて、新型コロナワクチンの一回目の接種をする予定。
色づく街の鏡騒にてかなしめり 大井恒行
撮影・芽夢野うのき「青葉冷えの露の卵の透きとおる」↑
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