1986年5月21日↑
二十一日、秋葉原にてCD四枚購入。築地の寿司喰つて帰宅。“古池考“概ね纏るが発表する気起らず。
世界は安全ではない。都市にはおのずからのr戦略あり。山には警戒鳴きの鶯の谷渡り。
あぢさゐへ降りてナボコフをくすねる 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
5月21日(金)・・・雨
「r戦略」とは、「r-K戦略説」という生物の種がどのように子孫を残そうとするかについての仮説で、島嶼生物学の分野で考えられるようになったのだという。島内で絶滅は絶えず起きていることの自然選択、rは内的自然増加率と環境収容力Kにもとづいて「r-K戦略説」というらしい。1967年にロバート・マッカーサーとE.O.ウイルソンによって提唱されたとあった。r選択は内的自然増加率を高くする方向へ進化するという。単純にいうと同一時間でどれだけ多くの子どもを産めるかにかかっているらしい。K選択は環境収容力によっているので、一般的には厳しい環境のもとではr戦略が、熱帯雨林のように生息に適していればK戦略をとるものが多くなるらしい。
句中の「ナボコフ」は、ロシアの貴族出身、アメリカに帰化した作家。中年亡命男の早熟な少女への情熱を描いた「ロリータ」で有名。
蝶々 されば偏愛の七変化 大井恒行
撮影・芽夢野うのき「虹二重はるかなる声ふたえなり」↑
0 件のコメント:
コメントを投稿