1986年5月8日↑
八日、「銀河系つうしん」六号着。意欲的編集、安井浩司五十句を寄す。時評の川名大はミスキャスト。
安井の句、〈洪水に身を現わせる魚がある〉キリスト教に囚われず、大きく把握したし。暗号(四月一日)の一つ。
父はも、深芹の彼方の檻よ 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
5月8日(土)・・・晴
「銀河系つうしん」は、西川徹郎の個人誌ながら1000部を発行していた。
「暗号(四月一日)の一つ」は、四月一日の三鬼忌に因み、三鬼「秋の暮大魚の骨を海が引く」が潜んでいるのでは、と勝手に推測する。また、深芹(ふかぜり)には、「かくれつつきくからにこそふかせりのおふるそこそとおもひやらるれ」(元親王集)、「茎も葉もみな緑なる深芹は洗ふ根のみや白く見ゆらん」(拾遺和歌集・物名)がある。
白根の檻や深芹のみな緑なれ 大井恒行
撮影・鈴木純一「ノエシスは勿忘草の本当の名」↑
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