本日は、雨中ながら、第二回目の「現代俳句入門講座」(府中市生涯学習センター)だった。前回の最後に、兼題「紫陽花」「梅雨」を出しておいて、各題一句、各自2句づつ持参していただいた。早々と句会の実践をしていただいた。初めてという方も多くいらっしゃたにもかかわらず、皆さん、苦心のあとが伺えて、合評も興味深かった。次回、3回目(6月17日・木)は、この講座の特徴である(と思う)無季の句を、一句作っていただくことにしている。無季の句の兼題は「笛」、季語のある一句は「ビール」。ともあれ、以下に一人一句を挙げておこう。
芽吹いたよ去年(こぞ)の紫陽花母の笑み 清水正之
梅雨寒や病みし友へのカーデガン 井上芳子
ハケ上の茶屋のぐるりと濃紫陽花 高野芳一
天日浴びせんたくパラリ梅雨晴れ間 野田美絵
あぢさゐや二つ揺れゆく赤い傘 井上治男
もう飽きた梅雨にコロナの禁足令 濱 筆治
ふと仰ぎ雨痕恋し梅雨の月 杦森松一
紫陽花やわれや我やと競いたり 吉永敏子
紫陽花の出迎えほほ笑む誕生日 大庭久美子
青梅雨に肩甲骨の疼く夜 久保田和代
紫陽花や嬉しき人とくらしけり 大井恒行
撮影/ノブコ・ワタナベ ↑
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