1986年5月27日↑
二十七日、永田耕衣書画集『錯』着。J=R・ゴダールの『探偵』(六本木)思想・政治に関はらぬこの作、駄作。
S社のダメ本を放る。観念的な思考のむかふに菅孝行も顔を覗かせる。埴・吉論争を捌いたびーと・タケシに劣る。
月旦や雨期に瞠く火狭など 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
5月27日(木)・・・雨
永田耕衣書画集『錯』(永田耕衣書画集刊行会・限定500部)。『ゴダールの探偵』はフランス映画、ジャン=リュック・ゴダール監督の探偵映画。ただ推理ものではなく、登場人物の人間模様を描いていたドラマだという。
埴谷雄高・吉本隆明論争は、1984年、女性誌「an・an」に吉本隆明がコム・デ・ギャルソンを着て登場したことから、埴谷雄高から「資本主義のぼったくり商品を着ている」と評されたことから始まったと言われている。菅孝行(1939‣7・17~)は評論家・劇作家。「びーと・タケシ」は「ビート・たけし」。
句中の「火挟(ひばさみ)」は、火縄銃の撃鉄近くの金具のこともいうらしい。愚生の句は、火挟みから日挟みに転じたのみ。昨夜の、スーパームーンの皆既月蝕は見られなかった。
日挟みの南北を忌む月蝕は 大井恒行
撮影‣芽夢野のき「柿の花夢のはなやぎ零しけり」↑
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