1986年5月4日↑
四日、万有引力公演札止。トップにて大盛堂で求め得た、Anthoney Burgess“Nothing Like the Sun“読み帰る。
畏敬する作家の、WSへの虚実推理取り混ぜての戯体、面白し。
番ふ蝶言語不信を私す 阿部鬼九男
*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・
5月4日(火)・・・晴
「演劇実験室◎万有引力」は、1983年、寺山修司の死後、天井桟敷の団員を主として結成された。初の寺山作品・幻想音楽劇「草迷宮ーてんてん草紙ー」を渋谷シードホールで上演した。
草Anthoney Burgess “Nothing Like the Sun“(アンソニー・バージェス「太陽に似ていない)は、『その瞳は太陽に似ず』(早川書房『アントニイ・バージェス選集4』刊)。ウイリアム・シェイクスピアの架空の伝記である。トップは渋谷駅前の地下にあるコーヒー専門の喫茶店。吉岡実の散歩コースにあり、ここに寄っていた(吉岡実は、酒は口にせず、コーヒー一杯で一晩中、お付き合いをされていた、という)。愚生も、阿部鬼九男に最初に連れられてきた喫茶店で、以後、渋谷に出る機会があれば寄っていた。
「WSへ虚実推理面白し」は、ウイリアム・シェイクピア(1564年4月26日~1616年4月23日)のラブライフの物語を指していよう。アンソニー・バージェス(1917年2月25日~1993年11月22日)には、のちに映画の原作にもなった(結末は小説とは異なる。最後の21章が削除されてアメリカから出版されたからだ)。のちに『時計じかけのオレンジ(完全版)』(乾信一郎訳・ハヤカワ文庫、1981年)がある。
腐心したり時計仕掛けの戯体の蝶 大井恒行
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