2021年5月2日日曜日

阿部鬼九男「餡中の暗殺急ぐ世の嬌たれど」(『黄山房日乗』五月二日)・・・

 


                  1986年5月2日↑


二日、吉祥寺弘栄堂〈現代俳句ブックフェア〉開催。出品のため、大井恒行に句集届ける。「騎」も陳列しあり。

被告席に有ると言ふより、這ひつくばつた句集、論集はカイヤウ青年団の如し。知の戦略者たちよ!


     餡中の暗殺急ぐ世の嬌たれど    阿部鬼九男


*『黄山房日乗』へ35年後の剽窃譚・・・


      5月2日(日)・・・晴


 吉祥寺弘栄堂は、愚生の勤務していたエキナカ書店。愚生が「現代俳句ブックフェア―」を企画した。取次店経由のみではなく、版元、個人とも直接取引(売れた本のみの精算)をして、同人誌なども置いた。当時としては、坪内稔典、攝津幸彦らをはじめとした、いわゆる俳壇とは別のところで現代俳句を領導しようとした前線が、その書棚に展開されていたはずである(もちろん、角川書店、牧羊社の句集も取りそろえた)。その折の鬼九男句集は『夏至殺法』(1985年・端渓社刊)だったと思う。


           


                   「騎」↑

                
                  『夏至殺法』↑

 

その当時は、現代詩が詩歌の棚ではもっとも売れていた。思潮社の現代詩文庫の売り上げ冊数では、その頃、吉祥寺弘栄堂は、全国ナンバーワンだった新宿紀伊國屋書店、そして、今は無き池袋芳林堂書店に次いで多かった。

 カイヤウ青年団は海洋少年団のモジリか。


    嬌たれば回生の騎士空を飛び    大井恒行 



      撮影・鈴木純一「さくらもち名もなく貧しく変わりなく」↑

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