自由句会誌「祭演」63号(ムニ工房)、編集後記に「遅れました。やっと63号を発行することができました」とあるが、主催・編集・発行人の森須蘭は「豈」同人でもあり、瞬く間に「豈」63号と肩を並べている(「豈」は創刊から40年かかっている)。この伝でいくと、「豈」の号数が追い抜かれるのは時間の問題だろう。若い若いと思っていた森須蘭が還暦だそうである(愚生は古希を早々と越えてしまっているけれど・・・)。本号の招待席は並木邑人だったので、ブログタイトルに句を挙げた。ともあれ、本誌より、いくつかの句を挙げておこう。
たんぽぽの返事次々運動靴 森須 蘭
春の野がまんよう集となって来る 東 國人
朧夜に銀のモールでつくる滝 伊東裕起
春時雨訳者のように駆け出しぬ 音羽和俊
春休ぼくは妖精千人目 金子 嵩
春昼の行方も知れぬ多情かな 川崎果連
選手去りスケートリンクの疵深し 髙坂明良
老いの未知誰もわからず冬の道 河内山裕見
島の正面いつも空いている 杉本青三郎
生きているかたちを気にする春の雨 成宮 颯
マスクして昨日の私がそこにいる 服部修一
故事成語か現在か春みかんか 浜脇不如帰
寒九の水山手交番今日も留守 藤方さくら
ゲルニカは永久にモノクロ春の雷 水口圭子
きさらぎのただ切り株に座る亡父(ちち) 宮崎斗士
★閑話休題・・・府中市生涯学習センター/教養・生活実技講座(大井恒行・現代俳句)・・・
2021年度第3期(10月~12月)教養・生活実技定期講座《一次募集期間8・1(日)~8・31(火)必着》
・申し込み方法 ①ウエブサイトから府中市生涯学習センター
②往復はがき
③来館しても直接申し込み
・抽選結果通知 9・1(水)~9・8(水)(9・6は休館日)
・入金方法(現代俳句講座は、10月7・21,11月11・18,12月9日の5回・・4000円)「窓口支払い」「銀行振込」。
*府中市生涯学習センター 050-3491-9849
183-000 府中市浅間町1-7
撮影・鈴木純一「敗けてないよ終わったんだよ綴れ刺せ」↑
0 件のコメント:
コメントを投稿